mdf_info
top
E-mail
top
Ho031
2階「畳の間」とつながる吹抜空間のラウンジ
南北に効果的に開口を配し、吹抜と相まって坪数以上の広がりのある空間
日の木舞台の佇まい

主要用途   専用住宅
計画地  
規模   地上2階建
敷地面積   195.00u(58.98坪)
建築面積   108.00u(32.66坪)
延床面積   143.34u(43.36坪)
構造・工法   木造在来工法
設計期間   2014,04〜2014,05
用途地域  
防火指定  
備考  
スペース  
日本には古くから「見え隠れする仕切り」の文化があります。
必要に応じて障子を引いたり、簾を下ろしたりと、軽やかにその時々で空間を変容させます。完全閉鎖しないことで日本人的な人と人とのなよやかな距離感を形成してきました。これを現在の住環境のなかで継承すべく、街路に対して十分な離隔を取り、そのバッファーゾーンとなる竹庭・濡縁を介して、また内外を隔てる耐力壁を「屏風」に見立てて仕切ることで「開かれた家」を計画しました。この開閉できる間取りは、気候風土を嗜む心も培ってきました。古来より日本人は茶を嗜み、湯を嗜み、雨垂れを嗜み風を嗜む心を持っています。濡縁や軒先空間、三和土、簾、畳の間、、これらの要素は自然に寄り添った気候風土を嗜む日本人の美的感覚・美意識に深く関わってきたように思います。これらの要素をひとつひとつ大事に再考し「なよやかに仕切る家」を計画しました。